中央官庁9か所での汚染土再利用 VOREWSが1億円で受注
8月26日(火)「福島県内除去土壌等の県外最終処分の実現に向けた再生利用等推進会議(全閣僚会議)」(第3回)が開催されました。
これまでの全閣僚会議資料はこちら
ここで 福島県内除去土壌等の県外最終処分の実現に向けた復興再生利用等の推進に関するロードマップ(案)などが公表されましたが、「復興再生利用」については、
(2030 年頃に目指す姿)
2030 年頃に、県外最終処分の実現に向けて、実用途における復興再生利用の目途を立てる
と書かれており、5年近く間があることが分かりました。その間に先行して、霞が関の中央官庁の花壇等への利用をこの9月から行う計画が明らかになっています。
この工事を受注したのは、Vorews 除去土壌等減容化・再生利用技術研究組合 であることが分かりました。いくらで受注したのでしょうか。
約1億円です。これは適正価格なのでしょうか。
一般的な園芸屋さんに発注する際の土壌入れ替え費用を色々なサイトで検索してみたところ、例えばこちらのサイトによると
5㎥ 40,000円(税別) 13坪に10㎝分 となっており、これに重機使用、運搬、元の土の処分費用などがかかりますが、足してもせいぜい数百万円程度で、どんなに多く見積もっても1か所1千万円はかからないと思われます。
さらに、これまでにもお伝えしてきましたが、少なく見積もって後に加算する方式が常態化しており、当初の2倍、3倍に膨らむことも珍しくありません。その最たるものが、中間貯蔵施設であり、当初1.1兆円からすでに2.2兆円に膨れ上がっており、まだまだ膨張すると見られます。
除去土壌等減容化・再生利用技術研究組合(VOREWS)の実証事業とは ③
除去土壌等減容化・再生利用技術研究組合(VOREWS)の実証事業とは ③
汚染土再利用はもちろんやってはならないことですが、もしゼネコンでなく園芸屋さんに発注していたら、億単位の金額にはならないはずです。
放射能拡散とともに、お金の流れを注視していきましょう。
9月18日追記)
放射能拡散に反対する会のメンバーより、疑問が呈されました。
実証事業ならぬ
「令和7年度除去土壌活用における検証業務」
になってますね。
契約しているのは福島地方環境事務所で、
「組合」に環境省が委託していることになるのかな。
参事官も官邸はじめ省庁は本事業みたいな口ぶりでしたけれど、
あくまで環境省の「検証」だから事業実施者も施設管理者もない
のか。でも電話では「開示していない」って答えたけど。
「検証」が終わったら福島に戻すのか、
契約には土壌の管理も施設の管理もありませんね。
官邸や各省庁で誰が管理するんだろう。
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