除去土壌等減容化・再生利用技術研究組合(VOREWS)の実証事業とは ③
5月12日契約金額を大幅に訂正しました。(赤字部分)合計金額は343億円でした。
南相馬市に続き、飯舘村長泥地区実証事業の契約です。
実証事業は2018年から始まり、2025年現在も継続中ですが、VOREWSとの契約は終了していることが分かりました。
環境省は、実証事業と農地造成を実施し、その後の圃場整備・営農再開は村が実施することとされています。汚染土は撤去されずそのまま残される可能性があります。
飯舘村長泥地区における再生利用実証事業|除去土壌の再生利用について|中間貯蔵施設情報サイト:環境省
再生資材化施設飯舘村長泥地区環境再生事業運営協議会(第11回)
異物・金属除去⇒必要に応じた改質剤添加⇒異物除去
契約はVOREWSのみではなく、少なくとも11社5~6社以上あることが分かりました。すべての契約内容は掲示しきれませんので、全体の契約は一覧表にしました。また、契約情報には公表されていないようですが、株式会社エックス都市研究所、公益財団法人原子力安全研究協会なども運営協議会に入っており、これらとの契約もなされているはずです。
以下は公表されている実証事業の契約業者の業務部分のみです。事業に伴う土地賃貸料、汚染土運搬費用、河川改修工事費用、道路補修拡張工事費用、県や村への交付金(協力費)、有識者への謝礼等は含みません。これらを総合すれば、全体の金額は恐らく倍以上になると考えられます。
金額が予想以上に少ないため、「再生資材化施設」が含まれていないのではと思い、福島地方環境事務所に問い合わせました。ところが何も教えてもらえず、開示請求するよう指示されました。ところがよく探してみると、通常にはない別の場所に掲載されていることが分かりました。※ついでに道路工事などもすべて加えました。
長泥実証事業契約一覧 (差し替え)
合計金額 34,329,154,000円 4,506,394,000円(2024年度まで)
長泥に限りませんが、1件あたりの契約金額は過大と思われるものが多くあり、例えば「監督支援業務」という抽象的なソフト分野であっても1億円を優に超えていたり、毎年一つの契約で複数回の契約変更を行い、そのたびに金額が上がっていく形式が常態化しています。
実証事業はまだまだ続いていますので、これで終わりではありません。
※環境省の契約は「業務関係」と「工事関係」の2つに分かれています。
仮設焼却炉などは、プラント設置から運転、解体まで、プラント会社・ゼネコンの共同企業体と環境省との一括「業務」契約となっていますが、今回はVOREWSではないゼネコン企業体(大林・東亜・大本JV)との「工事」契約の中に、再生資材化プラントが含まれていました。ただ、大元の「除去土壌再生利用実証事業」名での契約はVOREWSであり(つまり実証事業の主体)通常はここがプラントそ設置し運営するものだと認識していましたが、今回なぜか別の形体となっていました。大林JVとの契約は27,210,700,000円ですが、このうち再生資材化施設の費用およびプラント会社は不明です。
-中間貯蔵に係る入札結果等公表について- | 福島地方環境事務所 | 環境省
(以下、部分的な掲載です)
初回契約
Taro-05 公表の様式 (課題対応)アジア航測株式会社 178,200,000円(消費税込) Taro-公表の様式 (契約情報)
サンコーコンサルタント株式会社 ¥54,432,000円(消費税込) 05 公表の様式
契 約 金 額 178,200,000円(消費税込)
アジア航測
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