中間貯蔵施設に新たな受入分別施設 4つの工区を拡張予定
新年度最初の中間貯蔵施設環境安全委員会が2025年4月22日に開催されました。
第27回 中間貯蔵施設環境安全委員会の開催について - ふくしま復興情報ポータルサイト - 福島県ホームページ
資料によると、次期受入・分別施設が2工区において建設され、来年度から稼働することが分かりました。
ちなみに、これまでの受入分別施設とは、以下のものです。分別された汚染土を保管する土壌貯蔵施設と対になっており、すべてゼネコンが受注しています。受注総額は1工区あたり平均1千億円を超えています。
上記は2023年7月31日時点 中間貯蔵施設の整備の現状2025年度の中間貯蔵への搬入は、264,000㎥の予定。特定帰還居住区域の除染に伴う土壌が対象。
もっとも濃度の高い、溶融飛灰の貯蔵施設3つのうち1つが貯蔵完了したことも分かりました。
毎回この環境安全委員会で報告されますが、今回も事故が多発しており、地元の委員から厳しい指摘が相次ぎました。
中間貯蔵施設に関する死亡事故はこれまで3例。
これが「世界初のナショナルプロジェクト」の実態です。
追記)Wikipediaによると、双葉工業団地の跡地には、以下の企業が進出する予定となっています。
進出企業
日東金属工業双葉工場(ステンレス加工)
東洋電溶福島工場(機械製造)
東工双葉工場(板金プレス)
ネット・アンド・プリント本社(ラベル製造)
日本ケンブリッジフィルター東北工場(エアフィルタ製造)
★4月25日、福島民友にて以下報道されました。
東工が四倉団地に工場建設 1万平方メートル規模、27年完成予定:福島ニュース:福島民友新聞社
・・・県と同社によると、協定では約1万平方メートルを1億6100万円で分譲するとした。今後、正式に土地売買契約を結ぶ。同社はいわき市小名浜に福島工場を置いており、事業を拡大するため工場新設を決めた。・・・
中間貯蔵には受け入れ・分別施設とっ焼却炉、埋設場所までの長大なコンベアライン等立派な設備が設置されていた。それらは皆撤去された。新たに受け入れ計画があることが分かっていながら何故、撤去したのか昨年質問した。その時の環境省資源循環局のS氏の答え。「まず、耐用年数というのは、例えば、ベルトコンベアで言えば、大体2、3年ぐらいに交換で、それを過ぎても騙し騙し使うことはできるんですけれども、そういった維持管理の費用がどんどんかかっていって、要は、費用が当初動き出した時よりは、年間どんどんどんどん維持管理の費用が重んで・・」、と悪徳リフォーム業者の言葉をそのまま、繰り返すような答えだった。フレコンバックカッター歯やコンベアベルトなど消耗品は変えれば良い。しかし、解体施設の建屋設備や、長大なコンベアラインの鉄骨構造設備などは数十年も使えるはず。そもそも、原発を40年から60年も使おうと言っている一方で、中間貯蔵施設内の設備は、数年使っただけで、建屋も基礎も含めてきれいさっぱり解体、というのは、悪徳エンジニアリング会社の言いなりで儲けさせているとしか言えない!
返信削除kazuさん、コメントありがとうございます。「維持管理の費用」が嵩むから全取り換えする方が安上がりだというのは詭弁ですね。それが本当なら費用をきちんと示して証明すべきです。不必要なものを作って壊して、その膨大な資源の浪費とエネルギー、資金の無駄遣い、そして解体されたものは膨大な放射性廃棄物となります。それらはほとんどがリサイクルされ、また膨大なエネルギーを消費し放射能をばら撒きます。
返信削除上記では触れませんでしたが、中間貯蔵施設環境安全委員会の構成メンバーには、中間貯蔵施設地権者会会長である門馬好春さんは入っていません。本来であればもっとも権利のある地権者会の代表者を中心に置くべきであると思いますが、環境省は国の施策に様々な異議申し立てをしている人を排除し、国に都合の良い人ばかりを集めています。
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