改変される長泥①環境省早くも撤退の動き 「責任ある管理」はどこへ

  飯舘村長泥地区で実施されている汚染土を農地へ利用する「環境再生事業」。直近の資料で、環境省が早くも撤退の動きを示していることが分かりました。

 環境省は、中間貯蔵施設からの「県外最終処分」に向けた基準案をパブリックコメントにかけ(2月15日締切)、4月1日から施行する方針を出していますが、この中で積み残されている重大な問題の一つとして、汚染土再生利用における環境省の責任の範囲があいまいなことや、「管理期間」が示されていない点があります。環境省案では、地元のステークホルダーらとの「協議」でこの管理期間を定め、省令ではなくガイドラインに記載するとしています。

【長泥地区環境再生事業運営協議会】

 長泥実証事業は「運営協議会」を置き、環境省(本省)、環境省出先機関(福島地方環境事務所)、飯舘村、住民代表者、専門家、コンサルタント会社、三菱総研らで構成されています。

 立ち上げ当初の体制(2018年)


  • 協議は非公開とされている。
  • この要綱には書かれていないが、議事録には「オブザーバー等:復興庁、福島県、原子力安全研究協会」とある。

                    ⇓ 
直近2025年2月に示された運営体制(案)



  •  「専門的」が削除され、事業は管理と理解醸成へ。


  • 本省と三菱総研は撤退し、事務局は、飯舘村と環境省福島地方環境事務所の2つへ。




委 員:住民代表7名、専門家4名(遠藤、信濃(WEB)、田中、万福) 
事務局:飯舘村産業振興課、建設課、長泥行政区、 
環境省環境再生・資源循環局環境再生事業担当参事官室、 
福島地方環境事務所中間貯蔵部土壌再生利用企画課 
株式会社エックス都市研究所 
オブザーバー等:内閣府、復興庁、福島県、相双建設事務所 
公益財団法人原子力安全研究協会 
NTCインターナショナル株式会社 
大林・東亜・大本特定建設工事共同企業体 
中間貯蔵・環境安全事業株式会社

資料より (赤下線は筆者)


 環境省はもはや撤退する可能性が濃厚です。これまで繰り返し「全責任を負う」としてきたことは何だったのでしょうか。

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