長泥地区の汚染土再利用実証事業 観光地化の衝撃
11月半ばごろ、このようなツアーが実施されることを知りました。
第5回「飯舘YOITOKO発見!ツアー」11月26日(日曜日)開催します! - 飯舘YOITOKO発見!サイト (vill.iitate.fukushima.jp)
←下の右端が長泥地区の汚染土実証事業現場。
汚染土を使い、農作物の栽培実験をしているもので、今回はじめて一般向けツアーの見学先に組み込まれたと見られます。
実証事業については環境省サイトをご覧ください。
このツアーは飯舘村教育委員会生涯学習課が主催しており、環境省のウェブサイトにはなぜか掲載されていません。しかし環境省では、汚染土再利用に向けた全国民的理解の醸成が必要だとして、あらゆる機会を利用して、汚染土の安全性をアピールする必要性を強調しており、本ツアーもその一環であることは明らかです。
長泥実証事業では汚染土を使って農作物の栽培実験を行い、収穫した農作物の安全性を強調しています。原子力推進派にとって、放射能安全神話を復活、普及させるために非常に重要な場だと考えられます。
この場が成功事例として、地元の人達にとって「良いところ」であるなどとされ、定型化、定着してしまうこと、さらに観光地化されて国内外へ発信され、原発事故は大したことがなかったとする宣伝に利用されることは非常に問題です。
2025年から本格的に実行に移されようとしている全国的な汚染土再利用では、農地への利用も計画に入っています。避難した住民を帰還させるために莫大な国費で実施した除染、そこで生じた膨大な汚染土。この汚染土を再利用して農作物を栽培するというのは本来の目的から外れています。
このような農作物を私達国民が本当に受け入れても良いのかどうかが、今まさに問われています。
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